養老の滝2011年11月14日 17:59


11月の13日に、岐阜の養老町にある養老公園に行ってきました。


この日は晴れてると思ったら急に曇って細かい霧のような雨が降ったりと、コロコロ変わる微妙な天気で、気温もちょっと低かったです。前日は暖かかったのに・・・。それでも芝生で持参したお弁当を食べたり、パターゴルフを楽しんだりしました。


そしてそのあと、『養老の滝』へ。公園からは、確か2㎞ぐらいで徒歩25分ぐらいだったと思います。2kmといっても坂をひたすら上るのでけっこうキツかったです。ひたすら歩いていたら、ちょっと汗ばむぐらい暑くなってしまいました。

そして到着。養老の滝。




滝壺のある所より少し下からの写真です。



そしてちょっと登って滝壺の所から・・・




日本の滝百選や、養老の滝・菊水泉として名水百選にも選定されています。滝の幅は4m、落差は30mです。そして水がお酒に変わったという『親孝行の物語』でも有名です。案内板に書かれていた物語を紹介。

孝子物語

昔々、美濃の国に貧しいけれど年老いた父をいたわり、それはそれは大切にしている樵がいました。
毎日山に登って薪を取ってそれを売り、年老いた父を養っていましたが、其の日の暮らしに追われて、老父の好むお酒を十分に買うことができませんでした。

ある日いつもよりずっと山奥に入りました。谷深くの岩壁から流れ落ちる水を眺め、「あ~あの水が酒であったならなあ」と養父の喜ぶ顔を思い浮かべたとき、 苔むした岩から滑り落ちてしまいました。しばらく気を失っていたのですが、気が付くと何処からか酒のにおいが漂ってくるのです。不思議に思ってあたりを見 廻すと岩間の泉から山吹色の水が湧き出ていました。これはどうしたことかと、掬って舐めてみると香しい酒の味がするのです。

夢かと思ったが「有難や、天から授かったこの酒」と喜んで、腰に下げていた瓢箪に汲んで持ち帰り、老父に飲ませました。半信半疑であった老父は一口飲んで 驚き、二口飲んでは手をたたいて喜び、この父と子の穏やかな笑いが村中に広がりました。老父はこの不思議な水を飲んだので、白い髪は黒くなり、顔の皺もな くなり、すっかり若々しくなりました。

この不思議な水の出来事は、奈良の都にまで聞こえていきました。時の帝、元正天皇は「これは孝行の徳を天地の神々がおほめになったのでしょう。」と、さっ そくこの地に行幸になり、その酒になったという美泉に浴され、「私の膚は滑らかになり、痛む所を洗ったらすっかり治りました。美泉は醴泉であり、若変りの 水です。」とおおせになり、年号を「養老」と改められ、80歳以上の老人には位一階を、孝子、順孫、義父、節婦にはそれぞれ褒美をさずけられ、この地方の 人々の税金を免除なされました  (古今著聞集より訳文)